デジタル治療について
病気の治療をする際には、病院で医師は手術や薬の処方を行いますが、これらの代わりにデジタルアプリケーションを使用するという医療技術があります。このような治療をデジタル治療、英語にしてデジタルセラピューティクス Digital Therapeutics(略してDTx)と呼びます。アプリケーションが使用されるというのはピンと来ないかもしれませんが、スマートフォンの健康管理アプリを想像すると分かりやすいです。ただ、それらのアプリと決定的に異なるのは、「科学的な根拠に基づいている」「医学的に効果があることが実証されている」「認証機関により認証されている」ということです。そのため、一般的な健康管理アプリとは比べ物にならないほど専門的で高機能となっています。
デジタル治療で使用するアプリの特徴
日本ではまだデジタル治療アプリは普及はしていませんが、欧米ではすでに多く普及しており、生活習慣病やメンタルヘルス、疼痛の治療など様々な使われ方をしています。あるアプリには次のような機能が備わっており、処方薬とアプリを組み合わせることで、治療効果が上がることが証明されています
- 体温や血圧などの健康情報の記録
- 感情の記録
- 専門コーチの着任
- メッセージやビデオによるチャット機能
- コーチや医師と記録の共有
- 医師の遠隔診察
- 薬量の調節
- 症状を改善するためのプログラム
- 治療のモチベーションを保つためのソーシャルネットワーク
- 服薬などのアラート機能